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中国四国購買ネットワーク会は、中国・四国地域を会場に2011年から開催している定例イベントです。
開催回数はすでに20回を越えました。年間3回(岡山・広島・高松各1回)を開催の目処としています。
ただし、これ以外の場所での開催実績もあります。
 

開催の状況 
イベントは土曜日の午後に開催されます。年間で、岡山、広島、高松での各1回の開始を目途にしています(中国四国地域内の他の場所もあり)。
事前に申し込み済みの参加者が会議室に集って、様々なテーマのケーススタディ(グループワーク)を実施したり、スペシャルトーク(プレゼンテーション)を聴いたりして和気あいあいと過ごしています。

このような活動を通して、中国四国購買ネットワーク会の参加者同士では「絆」が醸成され、所属企業や利害関係を超えた「仲間」という感じもあります。また購買ネットワーク会に参加する方のベネフィットは「スキルの習得」と「交流」という二つの軸があり、それぞれのウェイトは⼈それぞれだと思いますが、中国四国購買ネットワーク会は、その両方を満たすことができる会になっていると、運営に携わる幹事の皆さんは感じています。

かといって初めての方もどうか臆さずにご参加ください。中国四国だけでなく、全国様々な地域からの様々なメンバーの参加が毎回あり、それらの方々を含めて、すぐに溶け込める雰囲気で開催されています。

そして中国四国購買ネットワーク会の特長は何といっても「ケーススタディ」です。タイムリーな購買業務トピックを取り上げ、設定された状況でどのような解決策を見出せるのかをグループワークで熱く議論して、納得感の高い回答に毎回辿り着きます。その経験は、実務でも120%役立つと好評を博しています。どのようなケーススタディが行われてきたかは、「特長(アピールポイント)」をご覧ください。また公開されているものは「配布資料(公開分)」から入手できます。

会場の様子に、最近実施した各回のテーマの表紙を散りばめてみました。


さらに実際のイベントの様子をかいつまんで紹介してみます。皆さんも、こんなイベントに参加してみませんか。
第26回の様子 (開催状況)
 ~取引先被災時の対応の実際、需要逼迫時の建設業購買での施策、そしてケーススタディを実施
2019年10月19日に行われた第26回の様子をご紹介します。
中国四国購買ネットワーク会は、中国四国地区の各都市(1回は九州購買ネットワーク会と合同で福岡)で開催されてきました。しかし今回は、初めての地、尾道。ちょうど金木犀の香りが漂う中での開催でした。

場所は尾道駅前のしまなみ交流館。尾道水道に面する一等地です。そして海沿いでは、ちょうど「尾道港開港850周年記念 グルメサミット in 尾道」が開催中で、うきうきと華やいだ気分になれました。

開催内容に移ります。第26回には17人の方が出席されました。出席者には島形式に配置したテーブルに、グループ分けして着席いただき、いよいよスタートです。

前半:お二人のスペシャルトーク(プレゼンテーション)
まずはスペシャルトークから開始です。どちらも時機を得た、かつご自身の体験に基づいた貴重な内容でした。
最初は「2018年7月6日 西日本豪雨災害 取引先が被災!」という題で、2018年西日本豪雨災害での被災体験と、そのとき採られた対応を説明いただきました。



道路崩壊の現場写真などを提示しつつのお話は、迫力があり、実際に被災したら冷静な判断ができるかとの不安も覚えました。しかし一方で、ご講演者が実際に採られた手順をフローチャートに整理してお示しいただき、実地ではどうすべきなのかの、大変に示唆に富む内容を伺えました。

次のスペシャルトーク(プレゼンテーション)も「東京五輪を控えた建設業界でどう買う?」と、まさに時機を得ていました。


東京五輪開催決定以降の建設資材費や労務費の高騰から予算不足の公共工事がストップしているとか、見積辞退を防止するために入札可否確認の手間を掛けねばならなくなったという、現状課題のご提示からプレゼンが始まりました。

しかしご講演者が強調されたのはそれだけではありません。最近の若者が厳しい現場を好まず、好条件の労働環境を求めるがゆえに、建設業の人手確保が五輪後も継続的に難しいのではないかとの問題意識でした。

ゆえに、建設業にとって、「購買部門の買うより、人事部門の人を買う(採用)工夫と人の定着が急務ではないのか」、そのためには「元請→一次下請→二次下請→三次下請→四次下請・・・の重層構造が一体となった取り組み」も考えねばならないのではとの、建設業でのサプライヤー対応施策の観点をお示しいただきました。

後半:そして名物のケーススタディ
休憩を挟んで、いよいよケーススタディです。事例が示され、その対応をグループメンバーで検討し発表するもので、中国四国購買ネットワーク会の特色になっています。

今回のタイトルは「VUCA協奏曲」。Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字をとって「VUCA(ブーカ)」という呼び名で、現在の混沌で予測不可能な状況を示す経営用語をさらっと取り込むなど、タイトル1つ取っても勉強になるのが中国四国のケーススタディです(いつもちょっとオシャレです)。

内容は「化学品原料Xの調達計画を立てたというのもつかの間、当初の前提条件が次々と変更となった。果たしてどのように調達計画を組み直し、各社にどのような取り組みをすべきだろうか。」というもので、あるサプライヤーが事業撤退で生産停止したかと思えば、もう1社は大手に買収されて傘下に入ってしまうなど、供給サプライヤーの状況が変化していく中で、どのように将来を予測し、発注量を割り振るのかという内容。

それに対して、私の所属グループではシナリオプランニングの手法を応用して、下図のように、なんとか答えを組み立ててみました。


ただし他のチームは違うアプローチを採ったりと、自身が取り組んだ上で他の方の発表をを聞くのは、身の入り方、納得感が断然違います。ゆえに恒例で毎回大好評の企画になっています。
なお、ケーススタディの問題は事前に送付があるため、予習しておけるので安心です。

そしてこのようなプログラムの後は、交流をさらに深める懇親会へと続いていきます。
 

特長(アピールポイント) 
中国四国購買ネットワーク会の特長(アピールポイント)を列挙しました。
目指すのは「バイヤーとしての価値向上」
 ~知識獲得、技術・スキル習得、交流の3つを通じて、そこに向かいます
中国四国購買ネットワーク会は、「知識獲得(他社事例やあるべき姿の理解)」、「技術・スキル習得(ベストプラクティスやスキルセットの取得)」、「交流(少人数での深い交流、参加者同士の理解)」を通じて、「バイヤーとしての価値向上」を目指すことをコンセプトとしています。


なんといっても「ケーススタディ」!! たっぷりと鍛えられます
 ~データや事実をベースにして「何をなすべきか」を判断することは大変ですが、後に役立つ得難い経験です
中国四国購買ネットワーク会と言えば「ケーススタディ」。しかも出席前に半日は予習が必要という他地域にない本格的な内容です。それがほぼ毎回行われています。



とはいえ真剣にデータ/事実に向き合って、本気で考え抜ける、このような機会は、国内の有料セミナーでも出会えません。
本当に頭が鍛えられる体験になります。なお、毎回の題材を準備いただいている幹事の皆様は、唯々すごいです。
中国四国地域内の各地持ち回りで開催されます
 ~岡山、広島、高松をベースに、他の場所でも開催されてきました
基本は年3回、岡山、広島、高松での開催です。開催地が固定されている他地域とは異なり、様々な街を訪問できる楽しさもあります。過去には福山での開催がありました。さらに九州・福岡で九州購買ネットワーク会と合同で開催したこともあります。さらには、会議室を飛び出して、会員の方の工場見学をさせていただいたこともありました。



参加費は1,000円です
 ~会場代などの必要経費のみを分担いただく非営利運営です
参加費は必要経費(会場代、コピー代、お菓子代など)を皆さんで割り勘した分をご負担いただいています。また、公共施設をできる限り利用することにより、金額も抑える努力をしています。その結果、1000円で開催ができています。どうかご心配なさらずに、ご参加ください。
少人数での密接な深い交流・理解が特色です
 ~しかし最近では、関西・九州・関東など他地区からの参加者がどんどんと増加中です
中国四国という地理的範囲からも、いつもながらのメンバーでの少人数での交流や深い学びを重視して進めています。しかし最近は、中国四国のアプローチの魅力にハマった各地区からの参加者がますます増えてきている状況です。
 

配布資料(公開分) 
これまでの歴史を通じて、様々なテーマが採り上げられ、そこで用いられた資料類が残されてきました。
出席者にご覧いただくのみのもの、あるいは出席者のみに配布限定のものも多いのですが、公開可能な資料類はダウンロードできるようにしています。どうかご活用ください。
New  第29回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料
「けんかをやめて」
(2021年2月27日)
コロナ禍に翻弄され資材調達の為にサプライヤーに群がるバイヤーたち。各社のアプローチを受けて営業担当のあなたの決断は?。サプライヤーの側から、短期/中期的に取るべき販売戦略とその根拠となる仮説およびその結果となる販売計画を考えてみます。
ケーススタディ資料を入手(PDF, 1.3M) 
第28回中国四国購買ネットワーク会プレゼン資料
購買・調達関連本の紹介 ~勉強のお供をみんなで本音レビュー
(2020年10月24日)
幹事メンバーがおすすめする購買関連本を紹介します。「交渉」「経営学」「ロジカルシンキング」などではなく「購買関連本」に特化したマニアック、いや、硬派な内容と紹介されていました。各書籍の位置づけマトリックスも付加。 資料を入手(PDF, 2.5MB) 
第28回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料
「100日後に切れる資材」
(2020年10月24日)
VUCAが叫ばれ、短期的な展望も見通しが効きにくい環境において、自社のチャレンジングな目標設定に対して、バイヤーとしてどのような戦術を立案しますか?社内外問わず、ステークホルダーマネジメントが要求されるバイヤーとして、誰に、何を根拠に、何を要求するか、どのようにリスクを取るかを考えるケーススタディです。
ケーススタディ資料を入手(PDF, 1.2M)  添付資料を入手(xlsx, 12K) 
第26回中国四国購買ネットワーク会プレゼン資料
「東京五輪を控えた建設業界でどう買う?」
(2019年10月19日)
建設業界の特徴、現在の逼迫状況を提示された上で、その要因を具体的に考察された資料です。「建設業にとって、購買部門の買うより、人事部門の人を買う(採用)工夫と人の定着が急務ではないのか」とのご提言を含みます。
プレゼン資料を入手(PDF, 2.2MB) 
第26回中国四国購買ネットワーク会プレゼン資料
「2018年7月6日西日本豪雨災害取引先被災!」
(2019年10月19日)
取引先の被災、あるいは取引先倒産に実際に直面されたご経験も踏まえ、実際にどのような方策が有効であったかをまとめられた資料です。特に後半のフローチャートは、実体験をベースにされている、具体性に富む資料でご説明をいただけました。
プレゼン資料を入手(PDF, 76KB) 
>第26回中国四国購買ネットワーク会プレゼン資料
「新規取引手順」
(2019年10月19日)
上記の取引先被災、倒産に関連し、実際のご経験に基づいて作成された新規取引手順のフローチャート資料です
プレゼン資料を入手(PDF, 76KB) 
第25回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料
「華麗なる四重奏」
(2019年5月18日)
化粧品会社4社がサプライヤー4社からの原材料の調達をどのように実施するのか、その調達数量とそれを実現する為にどのような行動を考えるケーススタディです。各社ごとに検討材料とする資料が異なります。実施手順の詳細は「ケーススタディ実施用資料」を参照してください。
ケーススタディ実施用資料を入手(PDF, 1.2M)  検討材料(アオイ化粧品用)資料を入手(PDF, 896K)  検討材料(花月用)資料を入手(PDF, 898K)  検討材料(椿堂用)資料を入手(PDF, 898K)  検討材料(マーメイド用)資料を入手(PDF, 895K)  資料内に取り込んだ元データ類を入手(Excel, 65K)
第24回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料
「レ・レ・レジン」
(2019年2月16日)
同じシチュエーションの中、営業とバイヤ―それぞれの交渉目標と戦術を考え、次回の交渉、および最終交渉の交渉シナリオを作成するケーススタディです。落としどころ(BATNA)の考察も含まれています。 資料を入手(PDF, 788K) 
第23回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料
「麺食いの憂鬱」
(2018年10月20日)
どうしてもコストダウンが必要な状況で調達先を変更すべきかどうかを考え,翌年の購入計画を立案するケーススタディです。 資料を入手(PDF, 898K)  資料データを入手(Excel, 15K)
第22回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料
「生産中止」
(2018年5月26日)
生産中止品に対する具体的な対応手順を見出し、今後の電機部品のソーシングに関する提案を行うことを目的として、交渉の仕方と選定結果を明確にするケーススタディです。 資料を入手(PDF, 1.1M) 
第22回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料
「究極の選択Ⅳ:Make or Buyなど」
(2018年5月26日)
Make or Buy, 地場or知り合い、目標達成とトータルコスト、サプライヤーのまあいいですよ、うちより安いといった二者択一を迫られる5つの例題でどちらを採用するかを考えたうえで、意思決定についての理論「ジョハリの窓」と「サイモンの意思決定プロセス」を紹介しています。 資料を入手(PDF, 966K) 
第21回中国四国購買ネットワーク会プレゼン資料
「海外調達の失敗事例およびそれに伴う対策」
(2018年3月3日)
2冊の参考書籍から実践すべき要点を抜き出し、発表者の経験した4つの失敗に対して、どのような対策を取るべきかを論じています。 プレゼン資料を入手(PDF, 1.3M) 
第20回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料
「空飛ぶお釜」
(2017年10月21日)
交渉の進め方のケーススタディ。サプライヤー各社に対する自社の強みと弱みを整理したうえで、交渉目標と交渉計画をどのように立案するかを考察していきます。 資料を入手(PDF, 848K)  資料データを入手(Excel, 16K)
第20回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料
「究極の選択?」
(2017年10月21日)
新規開拓したサプライヤーへの転注を進める際のリスクを考慮し、実施方法を考えるケーススタディです。 資料を入手(PDF, 848K) 
第19回中国四国購買ネットワーク会プレゼン資料
「下請法あーだこーだ」
(2017年6月10日)
2016年12月に改正した下請法の概要と、バイヤーとして下請取引上、留意しなければならないポイントを具体的にわかり易く解説している資料です。 資料を入手(PDF, 1.1M)   
第19回中国四国購買ネットワーク会プレゼン資料
「サプライヤー評価からの関係性構築」
(2017年6月10日)
「サプライヤーマネジメント(SM)」→「サプライチェーンマネジメント(SCM)」→「サプライヤリレーションシップマネジメント(SRM)」へ調達の観点から関係性・連続性を定義した資料です。各々の用語の定義と具体的な説明が明記されております。 資料を入手(PDF, 2.2M)   
第19回中国四国購買ネットワーク会プレゼン資料
「新規会社開拓」
(2017年6月10日)
新規取引先調査について、実際に足を動かして現場を渡り歩いた方の発表資料です。具体的なアクションや新規サプライヤー採用前の注意事項等が詳細に明記されております。 資料を入手(PDF, 180K)   
第16回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料 「値上げは誰のせい?」
(2016年06月18日)
長期的かつ相互の売買関係がある取引先企業から値上げの要請、しかもその要因は買い手側にある場合にどうするかのケーススタディ資料です。 資料を入手(PDF, 2.6M)  資料データを入手(Excel, 35K)  
第15回中国四国購買ネットワーク会講演資料 「海外調達の3段階」、「究極の選択」
(2016年03月05日)
海外調達をテーマに実施された第15回での講演資料「海外調達の3段階」と、ゲーム形式でディスカッションした際の資料「究極の選択」です。 「海外調達の3段階」を入手(PDF, 3.0M )  「究極の選択」を入手(Excel, 558K)  
第14回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料 「化粧を変えるとき」
(2015年11月07日)
所属企業の事業計画に基いて今後の調達量が変動する際に、サプライヤーに対してどのように対応するかに関するケーススタディです。 資料を入手(PDF, 3.3M) 資料データを入手(Excel, 57K)  
第13回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料 「低コスト国の誘惑」
(2015年06月20日)
2011年の東日本大震災後、および2015年時点で近郊調達と海外調達の発注切り替えをどのように実施するかのケーススタディ資料です。
2011年の資料本編を入手(PDF, 3.5M)   20011年の資料データを入手(Excel, 70K)
2015年の資料本編を入手(PDF, 3.8M)   20015年の資料データを入手(Excel, 21K)  
第10回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料 「統合化のノリ」
(2014年05月24日)
購入品が多種類存在する状況に対し、コスト削減と管理工数削減を目的として、どのように統合化を図るかを検討したケーススタディ資料です。 資料本編を入手(PDF, 486K)   資料データを入手(Excel, 70K)  
第8回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料 「サプライヤーを評価するとはどういうことか?」
(2013年09月28日)
従来からのサプライヤー評価基準が適合しないことが判明したため、新しい評価の仕組み・評価項目を定義しなおすケーススタディ資料です。 資料を入手(PDF, 1.2M)  
第7回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料 「価格決定の味噌」
(2013年06月29日)
サプライヤーからの値上げ要請に対応し、これまで存在しなかった調達方針を作成し、交渉目標価格を根拠と共に設定するケーススタディ資料です。 資料を入手(PDF, 352K)   資料データを入手(Excel, 36K)  
第5回中国四国購買ネットワーク会ケーススタディ資料 「今度のご注文はどっち?」
(2012年11月11日)
既存取引先からの突然の生産終了連絡に対応して、新規の海外調達先を選定するケーススタディ資料です。 資料を入手(PDF, 1.2M)  
第2回中国四国購買ネットワーク会ディスカッション資料 「海外調達?国内調達?」
(2011年11月19日)
シチュエーションを仮定して、海外調達および国内調達の合理性をディスカッションし、その特質を明らかにした際のディスカッション資料です。 資料を入手(PDF, 129K)